2025年5月、長年シーンを走り続けてきたLGYankeesが新プロジェクト 「LGYankees PROJECT MICHI」 を全面プロデュース・始動させた。
リスナーからは「原点回帰と進化を同時に感じる」と評され、“LGYankees PROJECT MICHI”は、わずか数ヶ月でSNS総フォロワーは数万人規模へ。デビュー曲「I&I feat. LGYankees & Calyn Tsukishima」も注目を集め、改めてその存在感を強く示している。
今回、321✕エムズプロモーションでは、ライバープロデューサー・アーティストとして並行して活動する彼に独占インタビューを実施。
音楽に対する想い、プロデュース観、そして“LGYankees PROJECT MICHI”という名に込めた意味について、じっくり語ってもらった。
──まずは、新プロジェクト「LGYankees PROJECT MICHI」の誕生背景を教えてください。
MICHI:
自分の音楽人生を振り返ってみます。
僕は岡山県岡山市で育ち、小学4年生の頃、X JAPANの影響でピアノを習い始めて、小学校高学年でロックに興味を持ってエレキギター買ってみて独学で練習した後に、中学1年生でLUNA SEAのJに憧れベースを始めたんです。
中学3年生で全曲オリジナルのロックバンドを結成し、ベースとコーラスを担当したんですけどそのメンバーとは高校が別々になり解散して、高校時代にはスカパンクやミクスチャーに傾倒し、ボーカルとベースを兼任するバンドを結成しました。その時に、現在笑連隊というレゲエグループのリーダーの高橋ルーとは別のバンドだったけど同級生で一緒に練習したりライブしたりして未だに仲良くて、連絡を取る度に俺も歌をやりたいなーなんて思ってたんです。

高校卒業後は僕の出生地でもある兵庫県明石市に引っ越してクラブミュージック、特にトランスや4つ打ちサウンドに傾倒し、DJ・MC・イベントオーガナイザーとして活動して、日本最大級全国サークルイベント「D-1グランプリ」姫路会場実行委員長や、ブチアゲ♂トランス、メンズエッグナイトの主催など色々やってきました。イベサーブーム全盛期楽しかったなー。
25歳から起業したことにより会社経営に専念する様になり、音楽活動を一時離れたんですけどイベントの関係で岡山県を訪れていたLGYankeesのHIROさんと出会い、何故か意気投合してめちゃくちゃ仲良くなって広島県呉市で開催されたLGYankeesが出演するライブの現場マネージャーを務めさせてもらったこともありました。
そんな時にNO DOUBT TRACKSの社長もある、LGYankeesのHIROさんに「ミチくん、ずっと音楽やってきてたならミチくんの曲作れば?俺作るよ!」って、言ってもらえたんです。
その言葉を頂き、もう一度“挑戦者”としてステージに立ちたくて、このプロジェクトを立ち上げました。

──代表曲「I&I」がリリースされ、SNSでも話題になりましたね。どんな気持ちで制作したのでしょうか。
MICHI:
「I&I」は、今の自分自身の“再出発”を表す象徴的な曲です。
歌詞の中には、過去、自分自身、家族そして音楽への感謝と葛藤を全部詰め込みました。
そして、Calyn Tsukishimaさんの歌声が曲の世界観を引き上げてくれた。
過去のLGYankeesサウンドを知っている人には懐かしさを、最近知った人には新しさを感じてもらえたんじゃないかなと思います。
──ライバープロデューサーとしても321✕エムズプロモーションに関わっていただいています。プロデュースするときに大切にしていることは?
MICHI:
一番大事にしてるのは、その人“らしさ”を絶対に消さないこと。
ライバーを育てるって、マニュアルなど型にはめることだと思われがちだけど、僕の考えは逆。
“その人の武器をどう活かすか” “弱ささえ魅力にできるか” がプロデューサーの腕だと思っています。
ライバーって、「こうあるべき」みたいなルールが実はそんなにない。
だから、ライバーさんが自分らしく配信できる環境を作ってあげることが自分の役割。
──アーティスト・ライバープロデューサーの二足わらじ。大変さはありますか?
MICHI:
めちゃくちゃあります(笑)。
二足どころか不動産会社の経営もしているので三足ですかね(汗)。
でも、自分の経験を若い才能に渡せることは、本当にやりがいが大きい。
自分も若い頃、たくさんの人に助けられてここまで来られた。
だから今はその恩返しをしたい気持ちもあります。
ただ、ライバープロデュースに集中するとアーティストとしての制作が止まるし、アーティスト活動に全振りするとプロデュースに意識がいかなくなる。
不動産会社の方も疎かにできないですし、そのバランスが難しいですね。
でも、その“葛藤”も含めて今はすごく充実しています。
──2025年以降、音楽シーンや配信カルチャーが大きく変わっています。どう捉えていますか?
MICHI:
今は“誰でも発信できる時代”。
これは怖さもあるけど、可能性の方がはるかに大きいと思います。
昔は音源を出すにも、ライブをするにも、全部に「許可」みたいなものが必要だった。
でも今は、歌いたければスマホ一つで歌える。
自分を知ってもらうチャンスが無限にある。
だからこそ、“本物”じゃないとすぐに見抜かれる時代でもあるんですよね。
音楽でも配信でも、“いいもの”を届けたいという覚悟が大事だと思っています。
──ファンの存在について、どんな想いがありますか?
MICHI:
ファンというより“仲間”って感覚が強いです。
僕はずっと、出会ったみんなに支えられてに歩んできたと思っているので。
それにLGYankeesのファンの方が、LGYankeesの新しいプロジェクトのアーティストとして見てくれているので、LGYankeesの存在が大きいと思います。
“LGYankees PROJECT MICHI”として活動を決めた時も、「大丈夫かな」「俺が歌ってもちゃんと聴いてもらえるかな」という不安は正直ありました。
でも、SNSでの声やライブでの反応に救われました。
音楽を届けるのは僕だけど、その音楽を育ててくれるのはファンのみんな。
だからこれからも、一緒に進んでいきたいです。
──今後、挑戦してみたいことは?
MICHI:
“LGYankees PROJECT MICHIとしての楽曲制作”は、新曲のレコーディングもしてMVの撮影もしたりしてるので早めにに形にしたいと思っています。
あとは、もっとライブをしたい。
できれば地方も回りたいし、地元の岡山でライブをしたいです。
それから、プロデュースに関しては、本気で歌をやりたいとかアーティストになりたいって人を、LGYankeesのHIROさんと一緒にライバーの中から発掘していプロデュースしていこうって話してるんです。
若い才能をもっと前に押し上げられる環境を作りたいです。
音楽でも、配信でも、エンタメでも、ジャンルを超えて挑戦できるチームを作りたいって目標があります。
──最後に、読者とファンへメッセージをお願いします。
MICHI:
いつも応援してくれて本当にありがとうございます。
そしてライバーの皆さんはうちの事務所に入ってくれて本当にありがとうございます。
このプロジェクトは“僕の道”だけど、同時に“みんなと一緒に歩く道”でもあります。
何歳になっても、どれだけ経験を積んでも、人はいつだって新しいスタートが切れる。
それを自分自身が証明したいし、誰かの背中を押せる存在になりたい。
これからも一緒に、最高の景色を見に行きましょう。

【編集後記】
取材を通して強く感じたのは、彼の言葉から滲み出る「覚悟」と「温かさ」。
変化を恐れず、過去に依存せず、それでもファンに誠実に向き合う姿勢。
そのすべてが“LGYankees PROJECT MICHI”の音楽に結晶していると感じた。
2025年、彼がどんな作品で、どんな景色を見せてくれるのか。
その未来に期待せずにはいられない。

